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【暗めな世界のほっこり感+非日常の日常】相原ふう「おばけとこどもアニメーション」:感想と視聴のススメ【発掘シリーズ】

 

年が明け1月に入ると、卒論や卒制シーズンになる。

美大生や専門生が卒業制作として「自主制作アニメ」を投稿する時期だ。

これが私の【回顧&発掘シリーズ】の密かな楽しみで、いろいろネットを巡回して探していた中、この作品に出会った。

www.youtube.com

あらすじ(世界観)

ちょっと不思議な世界の、ごはんの準備。

本編が2分半だからあらすじもクソもないが、練られたストーリーを楽しむというよりは、ぼんやりと眺めながら世界観を楽しむことを趣(おもむき)とした作品。

この作品の魅力

引き込まれる世界観

この人は「ROOM」という自主制作アニメも「おばけとこどもアニメーション」の1年前に自身のyouTubeに投稿している。

www.youtube.com

ここでも、あの「おばけ」と「こども」が登場するのだ。

これはこれで趣深く、観た後にちょっと心が温かくなるのでオススメ。

さらに、制作者のツイッターを拝見したら分かるが、この2つの作品には(まだ?)描かれていない「おばけ」と「こども」の画が投稿されており、制作者の創造した、頭の中にある世界観の土台が盤石なことが窺える。

世界観がしっかりしていれば、視聴者も心置きなくドップリとその世界に没入できるから大事なことだ。

制作者の相原ふうさんは、楽しみながら、愛を込めて、入念に、二人が生活する世界の世界観とそのアニメ作品を制作したであろうことが、視聴者である私には感じられた。

きっと視聴した多くの人もそうで、時間をかけて練られた「魂」が入っているモノだからこそ人の心を打つアニメーションになっているのかな。

登場人物二人の関係性

「こども」に声優が充てられてはいるが、「おばけ」と会話は交わされない。

「おばけ」が「こども」にお茶を淹れてあげても、お礼は言わない。

演出上の意図であってもそうでなくても、個人的にはこれが良いと思う。

 それだけこの二人にとって「ごはんの準備をする」のは日常になっており、友人関係というよりも家族関係くらいの親密さだ。

 ここで面白いのが、この世界の二人にとっての日常の2分半のワンシーンの切り取りは、視聴者にとっては当然非日常なのだということ。

非日常だからこそ興味を惹かれ、日常だからこそ安心が生まれる。

相原ふうさんの大学の先輩である、ラーメンズ小林賢太郎氏の言葉を借りればこんな感じ。

「日常の中の非日常ではなく、非日常の中の日常を描く。一見すると異常な世界観だけど、その世界の住人たちにとってはいつもの出来事。それが心地良い。」

ラーメンズATOM』「アトムより」より)

制作者の紹介

相原ふうさんのツイッターはこちら
twitter.com

 すでにツイッターではバズっていた。相原ふうさんのクリエイター活動を応援したいという人は、下のような投げ銭BOXで応援も出来る。

aiharafu.booth.pm

まとめ

 全体的な世界観を楽むべき作品ではあるが、細部も見ると「実はよく見るとコンロが逆向き」「流しの下にあるマットの柄が好き」など、新しい発見も出来る。

短い時間だから何度も観られるし、何度も観ると新たな発見もするだろう。

創作にかけた苦労や楽しさの片鱗を妄想しつつ、たまに冷たいけれどちょっぴり温かい二人の世界観に浸りに訪れるといい。

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映画『千年女優』ネタバレあらすじと感想:現実と虚構の溶け合う世界観

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映画「パプリカ」から今敏平沢進の組み合わせにドップリはまってしまった。

千年女優」は当時ネットで配信されているサイトが無く、ディスク購入しか視聴の手段がなかった(今はNetflixYouTubeムービーで見られるようですね)。

そんなわけで、ついに買った。

このページでは、チャプター毎に分割したあらすじと感想を紹介。

あらすじは黒文字で、私の感想や考察は青文字で書いてあるのでご参考に。

わりとがっつりネタバレしているので、原作未視聴の方は閲覧にご注意を!

作品あらすじ

女優・藤原千代子はかつて一世を風靡した銀幕の女王。

 ※銀幕:映画スクリーン

この「千代子」の人生を覗いていくのがこの作品の大きな流れ。

千代子は三十年前に忽然と表舞台から姿を消して、人里離れた山荘で暮らしていた。

そして彼女の元に、とある「鍵」が届けられるところから物語が進んでいく。

届けたのは、ドキュメンタリー制作を企画する映像制作会社の「立花」という男。

なぜ千代子は女優を引退したのか。

届けられた「鍵」とは一体何なのか。

立花という男は何者なのか。

現実と記憶が交錯して映像が展開されながら、ひとりの女性の生涯と強い思いを描いた作品。

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ストーリー紹介と感想

人を選ぶアニメ映画であることは確実。

作風や世界観が気になる人は、目次にある「★」のチャプターだけでも見て適性を検討してほしい。

派手なアクションは無いし、大団円で終わることもない。

ひとりの女性の人生を垣間見ながら、その生き方や貫く想いを「感じて」楽しむ映画作品となっている。

  • 「時間の儚さと長さを感じたい」
  • 「人生について想いを馳せたい」
  • 「自分の現在の生き方・生き様を考えたい」

というような人は、きっとこの世界観に浸りながら楽しめるはず!

 

「藤原千代子」の人生も「立花源也」の人生にも共通しているのが、誰かの存在無しにはその人の人生は語れないということだ。

自分が死ぬときに後悔しない人生とは、どんな人生だろう?

考えながら、感じながら、自分と対話するように私はこの作品を鑑賞した。

1:プロローグ(見果てぬ夢)

ロケットに乗る千代子のシーンから始まる。

千年女優」というタイトルのイメージとは大きくかけ離れていて、最初はきっと戸惑うはず。

月面からの発射準備のシーンは、まるで睡蓮のよう。

実はこのシーン、最初から壮大な伏線となっており、2週目に視聴すると今敏監督による作中の"メタファー"や演出技法に感嘆することとなる。

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2:オープニング

タイトルが映るシーンにて巻き戻しされている背景は、これから展開される物語の伏線となっている。

と同時に、立花源也がインタビューで作成し完成したドキュメンタリーとなっている!

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かつて千代子がいた銀映撮影所の閉鎖に際して、ドキュメンタリー制作を企画している「立花」とカメラマン「井田」が千代子の山荘を訪れる。

そして立花の手から千代子へと「鍵」が渡されて、思い出を辿る物語がはじまる。

2週目以降に見ると、このような千代子の人生がひとつのドキュメンタリーとして後世に残る形とした立花の仕事に安心するし、私もこのような後世への「仕事」をしたいと常々感じざるを得ない。

3:千代子誕生

インタビューが始まり、綿密な静止画によって女優にスカウトされるまでが簡潔に描かれる。

株式会社銀映の専務と千代子の母のやり取りが始まる瞬間から、この映画の記憶と現実が交錯していく。

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専務と母のやりとりに、立花と井田が同席している。ここから交錯していく。

4:邂逅

千代子が一生かけて追うこととなる「鍵の君」が登場。

後に判明するが、彼は民権派の思想犯として官憲に追われる身。

その行く手をこれからひたすら遮る「傷の男」も同時に登場する。

なにより、千代子が乙女をしているのが可愛い。

頬を染めたり、顔真っ赤にしちゃったりなんかして。

千代子は「一番大切なものを開ける鍵」を受け取ることとなるのだが、本当は何を開けるものかは千代子はわかっている。

一瞬、男の持ち物が映るのだから。

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でももう一度会いたいから、千代子は答え合わせを明日に引き延ばした。

そして千代子の人生を通じて、開ける対象となる「一番大切なもの」が構成されていく。

5:★君を慕いて

血の包帯を見つけると、急かすピアノのBGMが鳴る。

蔵に匿(かくま)っていた鍵の君が見つかって、駅へ行ったそうだ。

雪の中疾走する千代子は睡蓮の花言葉「純真」を彷彿とさせる。

そしてこれがモチーフの銀幕作品があることに視聴者が気づき、さらに現実と記憶が混交する。

銀幕作品のタイトルはチャプター名と同じく「君を慕いて」。

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雪の中疾走する千代子

6:傷痍の勇士

今度は「傷痍の勇士」という作品の記憶と重なる。

鍵の君を追うため、女優となって満州へ渡る千代子。

同時に、株式会社銀映の専務の甥である「大滝」に目をつけられる。

そして白衣の千代子は、鍵の君を追う自分と役を重ねて、名演技の片鱗をみせる。

そして有名なセリフ「一目あの人に逢いたいんです」

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「一目あの人に逢いたいんです」

そして詠子と大滝がなにやら企んでいるような、不穏な動き。

これも千代子の人生に影響を与える出来事の伏線。

7:馬賊襲来

占い師の言葉を信じ、撮影を放っぽいて北へ向かう千代子。

ピストルを持った馬賊が、千代子の乗る列車を襲う。

少々自分勝手なこの行動力は、千代子の純真無垢さと鍵の君への想いの強さを視聴者に思わせる。

8:あやかしの城

列車の扉を開けて脱出すると、舞台は満州から一転して時代も遡って日本へ。

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「あやかしの城」では殿を救おうと追う姫の役。

あやかしはチャクラを思わせる糸車を回す姿で現れ、千代子に呪いをかける。

糸車は解脱できない輪廻の呪縛を表象するもので、千代子の何かを呪縛することが暗示されることが読み取れる。

老いの炎に身を窶(やつ)す呪いは、作品中だけでなく、現実の千代子を縛り付けることに。

9:紅の華

殿を助けるために立花と馬に乗る。

ここもこの逞(たくま)しい千代子のシーンが有名だろう。

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一旦現実のインタビューの世界に戻され、ここでこの映画の描くもの、描くシステムが視聴者に浸透していく

明確な境界線は描かれず、水の中に絵の具を垂らしたマーブリングのように、濃淡のある範囲を描く。

明確な境界がないことは視聴者の理解を難しくするが、その代わりに想像力を喚起し、複雑な事象を芸術的に描くことが出来る

映画を視聴している時間、視線、頭の中、心を委ねて「千年女優」の世界観に浸かってみよう!

10:千代子の忍法七変化

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ここではアクション活劇が挿入され、ハラハラするようなカメラワークで我々視聴者を作中作の目まぐるしい世界に没入させる。

千代子の演じる役柄に共通しているのは、やはり愛する人を追うこと

11:島原純情

忍者から一転して花魁の役を演じる。

場面が突然変わったように感じるが、千代子の愛する人を追う気持ちは途切れておらず、現実には戻らない。

そして「あやかしの城」のあやかしがここにも現れてくる。

着実に千代子の人生が縛られていく。

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12:雪の絶唱

「鍵の君」が登場し、顔が明らかになる。

千代子がはじめて鍵の君と出会ったときと重なって、やはり彼は追われ人。

初めて会った時と同じように、「傷の男」が彼を追いかける。

別れ際に鍵の君は、千代子と蔵で再び落ち逢おうと囁く。

再び、約束したあの蔵で千代子と鍵の君は会えるのだろうか。

13:★明治の風

作中一二を争うぐらいに見所な疾走シーン。

千代子が馬に跨がってから、明治の鮮やかな時代を駆け抜ける爽快感ったらない。

馬に乗った千代子が版画的な世界を駆け抜ける平面的な構成が美しい。時代は江戸から明治に移っていき、乗り物も馬から人力車を経て自転車となる劇的な進化をとげる。

千年女優「千年手解」より)

 

そして「大戦の痕跡」へと接続する。

14:大戦の痕跡

有名な蔵の絵のシーン。

戦争は全てを焼け野原にして、街や家や人を容赦なく破壊して奪い去っていく。

瓦礫だらけの蔵の跡地の中で、千代子は見つけるべくして「それ」を見つける。

彼は千代子の絵を描いていたのだ。

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千代子はこの絵を後生大事に手元に残す。

思わず私も「おお!」と声を上げてしまった。

ここが印象に残っている人は多いと思う。

15:銀幕のマドンナ

戦後の復興期、映画は日本人の心を元気づけた。

多忙な生活とともに仕事をこなしていくと、千代子は銀映を代表する大女優となっていく。

経験を積んで大女優となることは、幼さと純真さを失いつつ、成熟するということでもある。

それでも鍵は首から提げているし、蔵の絵も大事に額に入れておく千代子だった。

16:夢の終焉

千代子は「鍵」をなくす。

それは夢追い人の終わりを意味するように、最初は尾を引かれながらも、結局千代子は「大滝」と結婚する。

しかし結婚後、大滝の部屋から「鍵」が見つかる。

実は千代子と結婚するために、大滝と詠子らの計略で隠されていたのだった。

他人の思惑や嫉妬に影響されるのも、また「人生」なのだと思わされる。

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17:★千年の疾走

なんの因果か、鍵を見つけ出したら、「鍵の君」を追っていたかつての官憲「傷の男」が老いた姿で贖罪しに千代子の前に登場する。

時を超えて、鍵の君から手紙をもらうと、そこに両者の「想い」が溢れ出る。

千代子は疾走し、場面も今までの現実世界と作中世界が錯綜する。

鍵の君の絵を見た千代子は、現実なのか虚構なのか...

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背景は「鍵の君」からの手紙。

この疾走シーンの錯綜・混交が気持ちいい。

18:ダ・カーポ(Da Capo)

「冒頭に戻る」という音楽用語よろしく、場面は冒頭プロローグの月面発射のところ。

また地震が起こって千代子は危険な目に遭うが、かつての「立花」が千代子を助ける。

インタビュアーの立花は、千代子の命の恩人だったのだ。

千年女優」は千代子の生涯に焦点を当てた作品といえる。

だからこそ千代子の周りの人々の人生も必然的に描かれることになる。

この映画は、誰もが当事者として自分が主役の人生を歩んでいるのだという当然の事実を顕在化し、白日の下に晒すのだ。

それでもなお、自分の人生の主役は自分であっても、他人の人生から見た自分は脇役に過ぎないことを私たちは知っている。

立花源也の人生は、もう藤原千代子の存在無しでは語れないのだ。

助かったものの、ふと見たヘルメットに映る自分の姿はかつての蔵の絵の若々しい自分ではない。

あのあやかしの呪いが、ここで千代子に直面するのだ。

再び鍵は千代子の手を離れて、女優も引退することとなる。

また鍵を手にするのは、立花がこのインタビューをするまでの三十年後だ。

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目のシワやほうれい線も目立ってきた。もうあの頃の千代子ではないのだ。

19:女優の生涯

現実世界に戻ると、千代子は今までの人生を総括する。

あやかしの正体。

引退の理由。*1

千代子にとっての「鍵」。

人生のクライマックスとともに、この作品もクライマックスに向かっていくのが嫌でも感じられるだろう。

私(筆者)は感じたよ。

20:エピローグ(映画の死)

大滝は、老いた「傷の男」から「鍵の君」の行方を聞かされていた。

傷の男が鍵の君を拷問で殺していたのだ。

千代子はずっと、逢うことができない幻影を追って生きてきたことになる。

千代子の人生の幕が下りようとすると、賛否両論あり色んな考え方ができる一言でこの映画は締めくくられる。

「だってあたし、あの人を追いかけている私が好きなんだもの」*2

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21:エンディング

今敏平沢進はどうしてこうもマッチしてしまうのか。

「ロタティオン(LOTUS-2)」*3今敏監督が亡くなった際、出棺で流れた曲であることは有名。

千代子のラストのセリフから一呼吸おいて流れるEDを是非感じて欲しい。

きっと印象が変わるはず。

受賞について

●第5回文化庁メディア芸術祭 アニメーション部門 大賞受賞

(同時受賞作品『千と千尋の神隠し』)

同時受賞が宮崎駿の「千と千尋の神隠し」だと、そっちが話題として大きく扱われちゃうよなぁ~

蛇足だけど、「文化庁メディア芸術祭」はニコニコのタグで巡回すると面白い作品に出逢えることがあるからオススメ。

 

●第33回〈スペイン〉シッチェス映画祭 最優秀アジア映画作品賞受賞  ORIENT EXPRESS AWARD

 

●第6回〈カナダ〉ファンタジア映画祭 最優秀アニメーション映画賞 芸術的革新賞受賞 BEST ANIMATION FILM  THE FANTASIA GROUND-BREAKER AWARD(For Artistic Innovation)

簡単な考察

Q.結局「鍵」って何だったの?

A.本当は「鍵の君」の荷物を開けるための鍵。

しかし千代子が譲り受けて、身につけていたり手放したりすることで、「鍵の君」の想いを想起させるトリガーとなっている。

「『一番大切なもの』を開ける鍵」。

千代子にとって「一番大切なもの」は、その強く一貫した鍵の君への思いであり、その思いは演技力にまで影響を与えて、大女優と呼ばれるまでに「藤原千代子」の人生を形作った。

実際、三十年越しに鍵が千代子に届けられると、忘れかけていた「鍵の君」の記憶が開かれた。

最後に

作品の概要を購入前に知りたかったのが、このページを書いたきっかけだ。

本筋と離れているサイトページや、誤字ってて「藤原千代子」が「篠原千代子」になってしまっているサイトページがトップにある中で、自分が有益なものを作れないかと考えたのがこの記事のきっかけ。

今敏監督の他作品との比較や、監督の言葉を深掘りするともっと「千年女優」を楽しめるはずなので、加筆する可能性は大。

というわけで、このブログが少しでも今敏監督の「千年女優」に興味がある方の役に立てていれば幸い。

さて、ここまでの自分の人生を振り返ってみよう。

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*1:あやかしの正体や女優引退の理由は、千代子の口から語られる。映画を実際に見て確認してみよう!あまりにあっけないが、わからないこともない理由。ぶっちゃけ、ほぼ答えをブログに書いちゃっているケド...

*2:「だって私」ではなくて「だってあたし」と言っているからこれで表記の間違いは無いハズ。違ってたらご指摘ください。

*3:ローテーションではなくロタティオン。

【2018秋アニメ】13話視聴の感想振り返りまとめ【やが君】【青ブタ】

ブログで追っている残りが「やが君」と「青ブタ」なので、この記事で2018年秋アニメは一段落。

「風強」は更新され次第。

 「やがて君になる」第13話『終着駅まで/灯台

演出に拘っていたり、伏線を張り巡らせたりしているアニメは良作の傾向がある。

それは作品自体が面白くなるからというのもあるが、私のような視聴者が細かい「きっかけ」について考察できるからだ。

そんな土壌があると世界観にハマる人が出てきて、そのコンテンツは繁栄する。

やが君もそんな仕掛けが鏤(ちりば)められていて、自分で視聴するだけでなく他の人の考察や感想も観るという、二重の意味で楽しい13週だった。

気になるやが君の考察ブログを閲覧してはいるが、そういう意味でニコニコ動画にて匿名で逐一登場する花言葉のコメントさんには、作品により一層没頭するきっかけをくれて本当に感謝している。

***

生徒会劇までやらないのかーい!2期希望!

こまかい描写については、挙げるとキリがない。

例えば、

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姉を演じきらなきゃいけない。生徒会劇が終わったら...不安な燈子の、半分影がかかった顔が、

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侑から連絡きたらコレだもん。不安の影が消えている!

こーゆーのが随所に設定されているし、その描写がいちいち見入るれべるの美しさだもんで。

あとは水族館の水槽の作画も恐ろしい気合いを感じたなぁ。是非見られたし。

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「やが君」は光を用いたメタファーが終始秀逸だと思う。

***

最後Cパートの乗り換えシーンについては、私がとらえた内容に近い文章が纏められていたので、こちらのブログを引用させていただく。

www.anime-kousatsu.com

光のメタファーはここでも用いられているはずだと私は思う。

終着駅までの「乗り換え」は、結末驀地の転換を意味する。

その結末が示すものは、「やが君」レベルになると1つだけであるはずがない。

物語の落ち着く先で、登場人物全員がハッピーエンドになることは、あるのか?ないのか?

そしてこの「光」は、誰にとっての希望なだろうかね。

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***

青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」#13『明けない夜の夜明け』

続きは映画で...ってことですかい...? これは映画を観ざるをえないじゃないか!

歌詞職人がOPもEDも参上しており、ニコニコで観る最終話の雰囲気は温かい。

***

さて、花楓の記憶が戻ったと同時にかえでが消えてしまう。

咲太は精神的に追い詰められて号泣し、疲弊してしまう。

そんなときに拠り所となったのが牧ノ原さん。

ひらがなの「かえで」が残したノートを音読して、咲太の今までの努力を認識させる。

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内容をきくと、「かえで」は咲太がこうなることを先読みしていたのだね。

何も出来なかったからまた咲太後悔するだろう。そんなことさせまいと、自分なりに励まそうと、咲太の努力の証としてノートに「目標」を作った。

かえでは、恙(つつが)なく自分が消えるための準備をしていたのだ。

***

一晩明けて麻衣と咲太の電話。麻衣は、無理して取り繕う咲太を電話越しで察する。

そして麻衣は咲太のもとに駆けつけるが...

ここはなぁ~一番支えが必要な時期に支えになれなかった麻衣の自責の念と、それ以外の若干(ホントの若干)の感情が合わさった恋人ならではのすれ違いがイイね。

お互いにお互いのためなら行動力を発揮するのを厭わない。

良い関係じゃないか。育まれているのがわかる。

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***

花楓はかえでの残したノートを赤面しながら見ている。

咲太に諸々恐くないかと訊かれて、「私は独りじゃないもん」と答えた。

「独りじゃない」には色々含まれていて、寄り添ってくれる咲太の存在や、ノートを残した「かえで」の意志がある。

「かえで」が消えてしまっても、咲太が「花楓」とは違う「かえで」と過ごした時間は無駄にはならず、「かえで」の意志は繋がった。

非常に前向きな終わり方だ。

ブログを書いている者として、やはり文字という形に残しておくことには意味があると思う。

少なくとも「かえで」の計らいが報われるのは心が温かくなる終わり方だった。

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***

で、牧ノ原翔子の件はモヤモヤしたままだけど、最後の予告のようなカットを見る限りきっと映画で明らかになるのだろうなぁ...

まとめ

いつもは10作品弱を1ページにして圧縮&削除して纏めている分、今回の13話は多めに書いてしまった。

蓋をあけてみたら豊作な2018年秋で、本当に毎週楽しみにしていたので、ちょっと寂しさが残る。

それでも意味深に2期を匂わせるモノや、「青ブタ」のように映画へ持ち越すモノもあるし、当然2019年冬アニメも待っている。

今期も、良い作品との出会いをありがとう。

kiss✕sisの語呂タイトル一覧【単行本】

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正月休みにブログ書いていたら、勢いに任せて一覧を作りたくなったので。

ぢたま(某)先生といい久米田康治先生といい、タイトルに制約をかけると一見書きにくそうだが、書くべきものがある程度ハッキリしてくるという点でメリットなのだろう。

kiss✕sisは各話のタイトルに、どこかしらで語呂合わせが施されている。

一覧で見ることで、上手いタイトルもあれば苦心の跡が見えるタイトルもあるのを楽しめるだろうなと思って作成した次第。

1~5巻

1巻

kiss✕sis「ゼロから始めよう」

1st✕kiss「ひとつ屋根の下」

2nd✕kiss「ふたりのかけひき」

3rd✕kiss「これって三角食べ?」

4th✕kiss「恋人の資格」

5th✕kiss「合格圏内の男」

6th✕kiss「ロクでなしの男」

2巻

7th✕kiss「ごきげんナナメ」

8th✕kiss「ハチきれそうな想い」

9th✕kiss「苦悩と煩悩の間で」

10th✕kiss「十分な気持ちと理由」

11st✕kiss「イイ感じのアイテム」

12nd✕kiss「いち、にの、3P!」

3巻

12.5th✕kiss「自由に、ゴー!!」

13rd✕kiss「意味あんの?」

14th✕kiss「いよいよ本番!」

15th✕kiss「男15歳の苦悩」

16th✕kiss「女16歳の煩悩」

17th✕kiss「自由なナイトタイム」

4巻

18th✕kiss「イヤに遅くない?」

19th✕kiss「おトク記念品」

20th✕kiss「二重露出

21st✕kiss「不意打ちプレゼント」

22nd✕kiss「ツツがない入学式」

23rd✕kiss「罪つくりな弟」

5巻

24th✕kiss「犬がニシ向きゃ」

25th✕kiss「お茶は濁しましょう。」

26th✕kiss「風呂上がりの夜中に」

27th✕kiss「不慣れなカッコ」

28th✕kiss「フヤけた大型連休」

29th✕kiss「ニクめない姉妹」

6~10巻

6巻

30th✕kiss「見通し不明な関係」

31st✕kiss「サイコーの密着度」

32nd✕kiss「ご褒美はミツの味」

33rd✕kiss「散々なイベント」

34th✕kiss「サシつかえない訪問」

35th✕kiss「見事な隠れかた」

7巻

36th✕kiss「おサムい家庭訪問」

37th✕kiss「見習うべき姉」

38th✕kiss「サッパリした後は・・・・♡」

39th✕kiss「炸裂する愛情」

40th✕kiss「終始、責められて・・・・。」

41st✕kiss「よい子の夏休み」

8巻

42nd✕kiss「世にも奇妙な海物語」

43rd✕kiss「お恥ずかしいシミ」

44th✕kiss「よよいの宵!」

45th✕kiss「教師のおシゴト」

46th✕kiss「ヨロしくない状況」

47th✕kiss「ヨナカの出来事」

48th✕kiss「支配される弟」

9巻

49th✕kiss「しくじった姉」

50th✕kiss「女子会なら、ご自由に♪」

51st✕kiss「合意のうえで!?」

52nd✕kiss「ゴツゴツした氷」

53rd✕kiss「桐生夕月の誤算」

54th✕kiss「Go for it!」

10巻

55th✕kiss「ご・・誤解ですッ!!」

56th✕kiss「心配ご無用!!」

57th✕kiss「コナゴナになりそうな気持ち」

58th✕kiss「御法度な秘密練習」

59th✕kiss「極上の演技」

60th✕kiss「無糖の味は甘くない!」

11~15巻

11巻

61st✕kiss「無為なる時間」

62nd✕kiss「仲睦まじい関係」

63rd✕kiss「愛情をムサぼるように」

64th✕kiss「無視できない問題」

65th✕kiss「三国のムゴい体育祭」

66th✕kiss「ムムッ!?未知なる刺激!!」

67th✕kiss「胸騒ぎの放課後」

12巻

68th✕kiss「ウヤムヤにはできない!!」

69th✕kiss「無垢ではいられない」

70th✕kiss「なおさらに募る想い」

71st✕kiss「ナイショの好意」

72nd✕kiss「懐かしい記憶」

73rd✕kiss「ナミナミと注いで♡」

74th✕kiss「個室でのオハナシ」

13巻

75th✕kiss「なごやかな家族ゲーム!!」

76th✕kiss「南無三!タピオカの夜!!」

77th✕kiss「ナナメ上の誕生日祝い」

78th✕kiss「七転び八起きの恋」

79th✕kiss「泣くほど恥ずかしい記憶」

80th✕kiss「晴れ時々、イケない雨」

14巻

81st✕kiss「ハイテンションin台湾」

82nd✕kiss「ハニトラ教師」

83rd✕kiss「発散しちゃおう、時間差で♡」

84th✕kiss「恥は嗅ぎ捨て」

85th✕kiss「早くごちそうしてね」

86th✕kiss「ハローラブホテル・・・・!?」

15巻

87th✕kiss「花よりお餅」

88th✕kiss「やややっ!!?」

89th✕kiss「迫真のバカップル」

90th✕kiss「苦渋の恋人」

91st✕kiss「悔い改めよ!」

92nd✕kiss「急にお風呂です♡」

16~20巻

16巻

93rd✕kiss「与しやすい」

94th✕kiss「くよくよコソコソ」

95th✕kiss「こいつはヤバイ」

96th✕kiss「苦労性なのかも」

97th✕kiss「急なチョコ尽くし」

98th✕kiss「詳しくは言えないけど」

17巻

99th✕kiss「救急お姉さん」

100th✕kiss「百物語でキス!!」

101st✕kiss「1年生になりました♡」

102nd✕kiss「膨らむ想い」

103rd✕kiss「さいげん」

104th✕kiss「試練」

18巻

105th✕kiss「ごめん母さん」

106th✕kiss「ムリ」

107th✕kiss「なんにもない」

108th✕kiss「函館にて」

109th✕kiss「ここはユニットバス」

110th✕kiss「ジューシー」

19巻

111st✕kiss「遠い所へ」

112nd✕kiss「いい日旅立ち

113rd✕kiss「意味なんて」

114th✕kiss「一夜一夜に」

115th✕kiss「一期一会」

116th✕kiss「Rock you」

20巻

117th✕kiss「ナイトメア」

118th✕kiss「癒しの向こう側」

119th✕kiss「いく夜眠れぬ」

120th✕kiss「二重人格」

121st✕kiss「ついに捕まった?」

122nd✕kiss「普通じゃ戻れない」

 

【2018秋アニメ】12話視聴の感想振り返りまとめ

多くのアニメが最終話...

 「やがて君になる」第12話『気が付けば息も出来ない』

合宿もいよいよ最終日、生徒会メンバーは台本を手に皆で読み合わせをしていた。慣れない演技に苦戦する槙をはじめ、どこかぎこちない面々。しかし燈子は読み合わせを進めて行くうちに、周りを圧倒するほど演技が白熱して行く。その理由に気付いた沙弥香は休憩を提案し、コンビニへ買い出しに行く事に。沙弥香に同行した侑は、釈然としない様子で・・・。

濃厚なキスシーンも見所として(私含む)ライト層も楽しめ、一見して見過ごすような演出に考察を馳せながら深くアニメを楽しむディープ層も虜にする。

今期秋アニメを豊作たらしめる素晴らしい作品だと改めて感じる。

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ニコニコ市場で、侑の家の扇風機があるのに気付いてひとり笑った。

さて、やはり演劇の結末が変わった。

侑が好きなモノ=燈子が嫌いな燈子自身

侑は、自分が好きなモノを燈子に嫌いで居て欲しくないということで行動を起こした。

過去に基づいて所与の選択肢から選ぶのではなく、幕が上がった瞬間の「今」これからどうするかを決定していく。

それは作中劇である生徒会劇でも、この「やがて君になる」でも、踏襲されているように私には思えて、だからこそこの作品はクオリティーが担保されたアニメになったのだろう。

***

侑が燈子を家に誘うシーン、ここはコメントでも考察がはかどっていた。

四叉路にも十字架にも見える。

このシーン直後の侑のセリフから、燈子との約束の個数も4つだとわかる。

1つ以上、複数の演出意図を以てこのシーンを挿入しているのだろう。

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①先輩のそばにいる②生徒会劇を手伝う③他の人を好きにならない④先輩を好きにも嫌いにもならない

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 「アニマエール!」第12話『One for All, All for One』

アニマエールも終わってしまった...

2019年冬は何を支えに生きていけば良いのだろうか。

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タイトル通り、不安で本領を発揮できないでいるこはねをみんなでカバーするチア部。

思えばこはねは、みんなのために頑張る献身的な子。

そんな想いが最終回で自分に返ってきたんだろう。

アニマエールは、仕事で辛いときにまさに励まされたアニメの一つだった。

アニマエール、ありがとう。

今週の宇希:

→犠牲と言いつつ役得をかってでる都合のいい宇希ちゃん。

今週の宇希ちゃんのコーナーももう終わり...

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「となりの吸血鬼さん」第12話『巡る季節と吸血鬼』

最後に1話を再現しながら、12話までを振り返るED。

もう終わってしまうんだなという寂しさが...

いやだあああああああ終わんないでええええええええええ

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***

血液のストックが無くなっても、親友の灯の血は決して飲まない。

ほんとうに大切な存在になっているんだね。

ソフィーとエリーを心配する灯は優しいし、ソフィーがゆめゆめ灯の血を飲まないのも、素っ気なく言っているのも優しい。

お互いがお互いのことを思い合っている。

OPの歌詞「ねぇ、私たち友達でしょ?」を彷彿とさせるエピソード。

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職人コメ。吸血鬼にとってはこれも飯テロ。

そして話題になっていたショートのソフィー。

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似合うなあ...

もっと灯やソフィーたちのやりとりを見ていたいというのが率直な感想。

だんだんと灯の鬼畜こけし具合もクセになり、私はこのアニメに本当に癒やしてもらったから感謝している。

ありがとう。

「うちのメイドがウザすぎる!」第12話『うちのメイドとこれからも』

入ってはいけないと言われていたミーシャにとって大切な部屋に入ってしまった、わしわしとゆい。誰かが侵入したと知り、激昂したミーシャの前でつばめは「自分が入った」と2人をかばいます。中から鍵をかけ、部屋に閉じこもってしまったミーシャ。そこへ、連絡を受けた康弘が帰ってきました。他人が部屋に入る事をミーシャが拒む理由は・・・。

ミーシャの克服とかもめの過去が描かれる最終回。

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つばめが自衛隊に入った理由、退職した理由、眼帯の理由が明らかになった。

シリアスの節々に変態めいた回想が挿入され、ブレなさに安心しながら最後まで見守れた。

母を忘れて楽しく過ごす自分が嫌いだと言って、ミーシャは自己嫌悪と八つ当たりを認識している。

小学2年生でここまで思えるのなら、つばめの言う通りミーシャは聡明だ。

忘却ではなく、克服と成長なのだよ。

***

ミーシャが部屋から出るまでは、全体が暗い色調だったが、

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扉を開けたら一転、明るさが戻る。

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このはな綺譚」でも、色を映えさせるための演出としてあった。

むしろ色調とミーシャ&つばめの心情をリンクさせていることを先読みし、どのタイミングで色が取り戻されるかという視点で見ても面白い。

タイトル回収のミーシャの叫びも最後にあり、よい作品だと思った。

犯罪めいた変態さには笑わせてもらったし、これも私が仕事で辛いときに励まされたアニメの一つでもあるから、この作品にも当然感謝している。

「風が強く吹いている」12話『』

ニコニコでは、配信が休止となって年明けに延期してしまった。

配信され次第更新予定。

ゾンビランドサガ」第12話『グッドモーニング アゲイン SAGA』

《さくら》の記憶が戻らない。

まったく「持っとらん」「持っとらん」とうらめしかやつだ。

だが、ここで諦める巽幸太郎ではない。

自分を信じろ。

俺は必ずアルピノのステージに『フランシュシュ』を立たせる。

そこからがプロジェクトの本当の始まり。

『ゾンビィランドサガ・プロジェクト』の始まりなのだ。

                ―――――《巽幸太郎》の日記より

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最初はゾンビアニメということで、バトル要素があるのかと思った。

ところ2話のラップでその予感が外れてこの作品に惹かれ、気づけば多くの人から「覇権」と言わしめた新感覚アイドルアニメに。

まだまだグループとしての伸びしろもあるし、最後も意味深な終わり方だったから、きっと2期があるだろう。

原作の漫画や小説がないオリジナルストーリーだからこその毎週のワクワク感はたまらなかった。

各キャラの個性・良さが全話通じて満遍なく滲み出ており、きっと視聴者は「推し」以外のメンバーも等しいと言っていいくらい好きになったいったはず。

さくらの記憶が戻ってから表情が変わり、ライブが完遂された瞬間には寂しさよりも満足感が私には残った。

今後のフランシュシュに期待!と敢えて言ってみる。

青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」#12『覚めない夢の続きを生きている』

七里ヶ浜で遭遇した幼なじみの鹿野琴美を覚えていないと言ったかえで。その再会をきっかけに咲太は麻衣とのどかに、かえでが記憶を無くしてしまっているという事実と、2年前に起こった出来事を打ち明ける。琴美と会った次の日からもかえでは、学校に行くための練習を続けようとするが…

「かえで」が消えて、「花楓」が戻ってきた。

解離性障害ということで、かえでには花楓の記憶がない。

その記憶を取り戻そうとして、目標ノートに丸印をつけていった。

自分には時間が残されていないと知りながら、かえでは学校にいこうとする。

せっかく夜の学校に行けたのに、それがまるで無に帰した。

咲太からしたら、いままで過ごした時が水泡になってしまうようで、安定しない心持ちになるだろう。

蛇足だが、解離性障害モノのアニメは、テーマが割とありふれているから、他の作品と比較されやすい。

13話にて「かえで」と「花楓」の関係にどう折り合いつけていくかに注目する。

まとめ

年が明け、2019年冬アニメのラインナップが明らかになってきた。

2018年秋アニメは、このブログでなるべく定期的に更新しようと思って取り上げることにしたテーマであった。

最後まで感想を完走できたものには、感謝しかない。

引き続き13話があるものは最後まで見届け、2019年冬もブログを続けていければ幸いだ。