母親から電話があり、父が入院していることを知った。
仕事中に大きめの怪我をしたらしい。
「命に関わる感じじゃないから安心しなさい」
「でも寂しがっていたから連絡はしてあげてね」
「お正月はコッチに戻ってこれそうか」
「仕事がんばんなさいね」
母親らしい、息子の心配の電話だった。
今の仕事は長く続けていける気がしなくて、退職とかを漠然と考えていたところにこの電話だったから、神様がタイミングをはかったのかと思えてならない。
しばらくは、父親を安心させるためにもう少し頑張ってみようと思う。
思わないとやっていけない。
今の仕事は大変だし、嫌なことは多いし、生きていて時間が勿体ないとおもう瞬間が多々ある。
それでも一方で時間があっという間に過ぎてしまうような楽しい瞬間もある。
仕事の楽しい部分が、今の自分を支えてくれている。
父親は入院中にSMSを覚えたらしい。
機械音痴で、「めーるってなんだ?電話でええやろ、めんどくさい」という感じだったのに。
暇で暇で、看護師さんから教わったらしい。
父から初めてもらったメッセージは、以下の通りだ。(原文ママ)
おはよう、現場、でけがを、してしまい、入院しています2周間安静状態です、心配しないで、お仕事頑張るんだよ、
句読点の使い方や誤字は、私に「アルジャーノンに花束を」を思い出させる。
なんというか、良くないことは重なるもんだなぁ。